観たもの
なぜ今、という感じですが先日「ミッドサマー」という映画を観ました。
大学生グループがスウェーデンのある村に訪れて、そこで行われていた夏至のお祭りを見る、という話なんですが、終始不穏でした。日本のドラマだった「トリック」からコメディ要素と謎解き(?)を排除したような印象。解ける謎なんてなかった。
その村には風習があって、独自の儀式がいくつも行われます。訳がわからないようなものばかりなんですが、宗教とかもそんなもんかと思いました。よく考えたら木の塊叩きながら念仏唱えるのも訳わかんねえよな。古くからあって多くの人に知られているから当たり前のこととして受容しているわけだけど、その村ではその風習が宗教のように定着しているだけのことです。
そうは言っても、村人たちがそれを盲信しているというところに恐怖を感じるわけです。おばけはまだ、恨みがあって出てくるのが分かるから、視覚的な怖さはあるけど心理的な怖さはあまり無いんじゃないかと思います。この映画に関しては、この風習ができた経緯もわからないし、みんなが一様に同じ方向を向いていることが怖かった。そしてなにより主人公が徐々に同じ群れに馴染んでいくのも怖かったです。洗脳とかもこんな感じなんだろうか。
もし観るなら家族とは観ない方が良いと思います。
私からは以上です。